ひたちきまぐれ歳時記

茨城県北部の温暖な町「ひたち」で居心地よく暮らすためのガイドブックを目指します。

花めぐみがなくなっていた。

たまにしか行かないのだが、大切に思っているお店がある。

西荻窪の蜂蜜屋さん”花めぐみ”は、そういうお店だった。

子どもが産まれてから東京へは日帰りすることが増え、行きたい行きたいと思いつつ、もう1年近く行っていなかった。

今日、お昼前少し時間があるので、久しぶりに行ってみようと思って、総武線を西荻で降り、女子大通りを花めぐみに向かった。

ところが、あるべき場所にお店がない!

何度も付近をウロウロして探したが、ない!

ネットで電話番号を探し、電話すると、「現在使われていません」という案内が。

なくなってしまったのかぁ!

一瞬途方に暮れた。

花めぐみは、行けば必ずおばさんの笑顔があり、おばさんと話をしたり、テイスティングさせてもらったりしながら、蜂蜜を買うのが楽しみだった。

いつも結局みかんの花の蜂蜜を買うことが多いのだが、おばさんと顔を合わせてやりとりしながら、買うのが楽しかった。

近くのパン屋さんのおばさんに聞いたら、昨夏、介護のためお店をやめたとのこと。

つぶれたのではないことが、せめてもの救いだが、それにしても残念だ!

花めぐみ自体は、西荻店の他にも三軒茶屋店などがあるので、蜂蜜自体はそこに電話して取り寄せることは可能だろう。

でも、あのおばさんとのやりとりがもうできないというのは、とても寂しく、自分にとっての世界の豊かさが少し欠けたように感じる。

 

結局、自分にとってのまちの魅力というのは、そういうお店がどれだけあるか、つまり、そういう人がどれだけいるかなのだろう。

桜の開花状況をチェックしながら走る

同じ桜でも、品種によって、咲く時期は異なる。

寒桜がまず咲き、枝垂れ桜、ソメイヨシノ、八重桜と移っていく。

昨日の午後、そろそろ神峰神社近くの住宅街にある枝垂れ桜が咲き出したかな?と思って、ジョギングがてら見に行った。

予想通り、ピンクの花が少し開き始めていた。

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この桜が満開になると、本当に見事で、毎年楽しみにしている。

個人の住宅の敷地にあるこの桜を維持し続けて下さっている方は、本当にすばらしいと思う。

次に、熊野神社はどうだろう?と行ってみた。

参道入口付近の宮田川の上に枝を伸ばした大島桜は、つぼみがパンパンになっているものの、まだ開き始めてはいなかった。

境内のソメイヨシノは、つぼみの先がピンク色になり、今にも咲き出しそう。

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そのまま市役所のわきを通り、あんず通りへ。

アンズは一気に咲き出していた。

一部の木は、ほぼ満開!

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アンズは、桜の先駈けの花だ。

アンズが散ると、桜が咲き出す。

あんず通りを右に折れ、平和通りのソメイヨシノもチェックした。

全体的にまだつぼみは固い感じだが、つる伴の前の桜が3輪ほど開いていた。

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今日の最高気温は20℃の予想。

明日は、23℃まで上がるという。

この暖かさで桜は、一気に咲き出しそう。

今年のさくらロードレースは、久々に満開の桜の下を走れそうだ。

 

※昨年4/13の熊野神社の桜。間もなくこの景色が今年も見られます。

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適度な静けさと人の気配がある街

久しぶりの東京泊まり。
今回の宿は、お茶の水神田明神近くのホテルです。

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お昼過ぎに田園調布で友人と待ち合わせて、久しぶりにゆっくり話した後、自由が丘に移動してカタカナでなおにブリキの新幹線を買いました。

そして、友人の案内で東急池上線御嶽山という初めて訪れる駅のドトールで話をして、最後は蒲田のお蕎麦屋さんでビールを飲んで蕎麦を食べ、別れました。

私の場合、東京でも行くのは、高円寺から三鷹の中央線沿線か、銀座〜東京、代々木八幡〜代々木上原、自由が丘、お茶の水〜神保町と決まっています。

新宿と渋谷は、人が多すぎて苦手。

19時頃ホテルにチェックインして、お風呂に入って寝てしまおうとおもったのですが、寝つけず、フラフラと神保町まで降りてきました。

普段なら、なおが眠り、静かに机に向かう時間。
ひたちでは、ほとんど夜外出することはありません。

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ジャズの流れるカフェで、街ゆく人々を眺める、こんな時間はいつ以来でしょう。

神保町は、適度な静けさと人の気配がある街です。

明日は、穂高でモーニングを食べ、東京堂書店とブックハウス神保町に寄ってから、『耳と聲』の打ち合わせに向かおうと思います。

自分で生みだし、贈り合う暮らし

お彼岸で郡山の実家に帰ってきた。

磐越道を小野ICで降りると、雪が舞っていた。

気温は4℃。日立とは5℃違う。

山にまだ芽生えの気配はない。

3月は、季節のズレを一番感じる月だ。

信州富士見町に暮らしてい頃、3月に中央線で新宿に向かうと、富士見から小淵沢、白州、韮崎、甲府、東京と見事に季節が冬から春に変わっていったのを思い出す。

 

父はまず、最近作ったという羊羹を出してくれた。

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畑で育てた小豆を自分で煮て、黒糖を入れて作ったもの。

今年4回目の作品で、今回はちょっとやわらかすぎたかな?と言う。

 

次に出してくれたのは、人参リンゴジュース。

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母のガンが再発し、あまりものが食べられなくなった時に人参リンゴジュースがいいと聞いて、低速ジューサーをプレゼントした。

それを今は父が愛用していて、行くと必ずこのジュースを飲ませてくれる。

人参は、父が畑で育てたもの。

リンゴは、母の実家で穫れたものだ。

 

3番目に出してくれたのは、ブリ大根。

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昨日、大根を米のとぎ汁でゆでこぼしてから、ブリのあらと一緒に数時間煮たという。

大根は、きれいに面取りしてあった。

 

お昼頃には、近くで暮らす叔母が来てくれて、混ぜご飯を作ってくれた。

亡き母の得意料理だ。

テーブルには、たくさんの料理が並んだ。

父が作ったイカニンジンも出てきた。

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帰りには、父の手作りの品と野菜を持たせてくれた。

 

昨年12月、父の喜寿のお祝いを北茨城の二ッ島観光ホテルでやった。

その時、父にお祝いに何がほしいか尋ねたら、何もいらないという。

遠慮しているのではなく、実際これ以上何もいらないのだと思う。

 

自分の田畑で米と野菜を育て、食べたいものは自分で作り、人にどんどんあげる暮らし。

買う暮らしと、作る暮らしは、まったく違うのが、農家で育った私はよくわかる。

例えば、中学生の頃私は、毎夕、畑で穫れたばかりのトマトを大量に使って1リットルくらいミキサーでトマトジュースを作って飲んでいたが、これを買ったトマトでやったら500円はかかるだろう。

夏のおやつは、山盛りのトウモロコシと枝豆だった。

畑で野菜を育てていると、たくさん穫れるので、それがぜいたくでもなんでもないが、お金で買ってそれを実現しようとすれば、すごいお金になる。

 

私の農業の先生の村越さん(小田原で生き物共存実験場を主宰)は、1人5アールの田畑があれば自給できると、それを実証するための実践をしていた。

20代の頃、信州から小田原に時々通って、一緒に作業をさせていただきながら、山に野菜を育てるなどの実験を見せていただいた。

5アールとは、10m×50m。

わが家は3人家族だから、30m×50m。

これだけの田畑があれば、米も野菜も自給でき、あまった野菜は、人にあげられる。

みなが自分の家族が食べられるだけの田畑を耕し、あまったものはどんどん人にあげるような暮らしになったら、豊かな世界が広がっていくだろうと夢想する。

お金による交換ではなく、贈り合う暮らし。

人口が減り、荒れた農地がどんどん増えているのだから、実現しようとすればできないことはない。

 

お金を使うのではなく、ものを贈り合うことで回っていく暮らしが、一番の消費税対抗策だろう。

春の訪れを告げる花たち

『ひたち帖 2013春』で「三月は次々と花が咲き出す季節。水仙福寿草に続き、タンポポや菜の花、ミモザなど、まず咲くのは黄色い花です」と書いた。

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3月に次々と咲き出す花々は、春の訪れを祝福しているかのようで、心が浮き立つ。

春の訪れを真っ先に伝えてくれるのは、オオイヌノフグリ

青い小さな花が一面に咲く。

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ホトケノザも各所で群生している。

畑でも目立つ花だ。

下の写真は、海沿いの田んぼのわきのホトケノザのお花畑。

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リュウキンカもいたるところで目に付く。

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そして、何と言っても3月の主役は、梅。

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沈丁花は、香りで春の訪れを伝えてくれる。

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もうすぐあんず通りのアンズが咲き出し、そして、いよいよ桜の季節がやって来る。

 

春のお彼岸の頃の畑

朝食前に畑に様子を見に行った。

種まきした夜に雨が降るという、すばらしいタイミング。

土がしっとりと濡れ、いい感じだ。

種が表面に出ているところが何カ所かあったので、種を土の中に戻した。

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去年の春は、前年秋に子どもが産まれたドタバタで秋に種まきをしなかったため、寂しい畑だったが、昨秋はきちんと種まきしたので、畑にはいろんな野菜が育っている。

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小松菜の花がもうすぐ咲き出し、黄色の花の列ができるだろう。(一部は菜花として食べる)

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東から2番目の畝には、大根とスナックエンドウ、空豆が育っている。

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空豆の収穫は、5月頃。

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3番目の畝にはホウレンソウとブロッコリーが。

ブロッコリーは、葉っぱを鳥に食べられてしまったけれど、小さな芽を付けている。

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4番目の畝に育っているのは、ホウレンソウとカブ。

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ルバーブの芽も出てきた。

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南側の縁には、小松菜とカモミールルッコラが育っている。

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一番西には、スナックエンドウが。

昨年のトマトの支柱を活かして、ツルをからませる予定。

 

西側の生垣のところにスナックエンドウを植えようとか、ブロッコリーの間にレタスを蒔こうとか、畑に行くと、いろいろ思いつく。

種まきの時期は、心がウキウキする。

初種まき

昨日畑を広げた勢いで、今日は山新で種を買い、種まきをした。

買ったのは、大根とカブ、レタス、人参の種。迷ったけど、結局高めの種を買ってしまいました。

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14時〜16時頃に生協の配達が来るので、お昼ごはんを食べ、急いで畑に行って種まきをしました。

夜、おあつらえ向きの雨が降りました。

きれいに芽が出てくれるといいなぁ。